去勢・避妊手術・予防について

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去勢手術・避妊手術について

現在の日本では、生まれつき飼い主がいない子犬・子猫、なんらかの事情で飼えなくなり捨てられた犬・猫など、年間約650,000匹以上が行政によって処分されています。
このような犬・猫を1匹でも多く減らすために、去勢・不妊手術は非常に重要です。
また、去勢・避妊手術は繁殖を防ぐだけではなく、犬・猫の健康を守ることにもつながります。たとえば、去勢をしたオスは闘争本能の低下(ケンカが少なくなる)・マーキングの減少などがしばしば見られます。避妊手術をしたメスは、子宮、卵巣、乳がんになる確率が低くなります。
愛犬・愛猫の健康のためにも、かわいそうな犬・猫を出さないためにも、飼い主の皆さまに去勢・避妊手術へ対する知識とご理解をもっていただけましたら幸いです。

去勢手術・避妊手術について

予防接種について

伝染病はワンちゃんや猫ちゃんの体を弱らせ、時には命も奪ってしまう恐ろしいものです。
ワクチンは、伝染病から体を守るために必要な「免疫」という名の抵抗力をつけ、定期的に接種することで感染をまぬがれることがほぼ可能となります。
きちんとワクチン接種を受け、大切な家族であるワンちゃん・猫ちゃんを、伝染病の恐怖から守ってあげましょう。

わんちゃんの場合

伝染病の混合ワクチンを定期的に接種することがとても大切です。
狂犬病ワクチンも忘れないでください。
わんちゃんのワクチンは、狂犬病の他に8種類(ジステンパー、パルボウイルス感染症、伝染性肝炎、パラインフルエンザ感染症、アデノウイルス2型感染症、レプトスピラ・カニコーラ型、レプトスピラ・黄疸出血型、コロナウイルス)があります。

わんちゃんの場合

ねこちゃんの場合

ねこちゃんもワクチンを定期的に接種することが大切です。
また、ねこちゃんには有効なワクチンのない伝染病(猫エイズ、伝染性腹膜炎など)がまん延しています。
これらはねこちゃん同士の接触(ケンカによる傷や、グルーミングなど)で感染します。大切なねこちゃんと一緒に長い月日をともに暮らすためには、避妊・去勢手術をし、室内で飼育することをおすすめします。
ねこちゃんのワクチンは、3種類(猫伝染性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症、猫汎白血球減少症)の病気に効くワクチンがあります。

ねこちゃんの場合

その他予防

フィラリアについて

フィラリア症は、蚊によって媒介される犬糸状虫という寄生虫が、犬の心臓や肺動脈に寄生して起こる病気です。
予防するには、蚊が活動する5月下旬頃~12月頃まで毎月1回、錠剤やジャーキータイプのチュアブル剤を与えます。皮膚に滴下するスポット剤や注射で予防する方法もありますので、詳しくはご相談ください。
この病気は猫にも感染することが知られています。猫用の予防薬もありますので、ご希望の方はおたずねください。

フィラリアについて

ノミ・ダニ予防について

ノミやマダニに寄生された犬・猫は、体中をなめたり、かいたりしてしまい、ひどい場合は皮膚炎を起したりします。ノミやマダニが原因で感染症になることもありますので注意が必要です。
当院では、安全・簡単に予防できるスポットオン製剤(首筋に滴下する薬)を推奨しています。
詳しくはお気軽にお問い合わせください。

ノミ・ダニ予防について

定期検診(アニマルドック)のご案内

動物たちを病気から守ってあげるためには、飼い主さまが普段から変わったことがないか注意深くチェックをする必要があります。
食欲があるかどうか、急に痩せてきていないか、尿や便の状態はどうかなどに気をつけて、普段から体を触ってスキンシップをとりながら確認しましょう。
また、動物たちは人間に比べて成長がとても早く、6歳以上(人間の年齢でおよそ40歳)になると、人間と同様に生活習慣病、関節炎や腫瘍などの疾患になりやすくなってきます。
病気の早期発見、早期治療、予防を行うため、定期検診がとても重要となります。1年に1度は定期検診を受けることをおすすめします。詳しくは当院までご相談ください。